山のトラブル防止
1.歩き出す前に
心と体が一緒になるために、
- 体調:自覚症状がるのなら参加しないのは当然だが、人間関係にひきられて参加して体調を崩す例が多い。
- 忘れ物:登山口についたらもう一度チェックする、付近に売店があれば何とかなるときもあります。
- 準備運動は必ず行うべきです。
2.避けられる危険は注意して避ける
- 落石注意の場所はとどまらず、速やかに通過する。
- 崖が崩壊している登山道では、落石がないか見ながら、すばやく通過し、登山道自体が崩れている場合があるので、一方が沢に場合は落ちないように気をつける。
- 石を跳ね上げないように注意。
3.なぜ道を間違える。
分岐点を見過ごさないために、
- 直線と言うのはリズムに乗りやすい。
- 道標が藪に隠れていることもある。
- 岩などのペイントに注意
- 道のようでも「けもの道」に注意
4.パーティから一人だけ離れてしまわないように
低山では少なく、高山に多い。
5.バテないための休憩法
1日8時間の登山はフルマラソンを完走する2倍のエネルギーが要求される。
- 普段の半分くらいのおにぎり食べる。(味は濃い目、1個づつラップしておく)
- あめをしゃぶろう。(糖分はエネルギーに転換しやすい)
- 水は一度にたくさんではなく少しづつ。
- ストレッチをする
6.下山時は要注意
- 登山中の事故は、「転落と滑落」が全体の50%を占め、下山時が圧倒的に多い。
- 下り時は、靴のヒモを締め直し、気持ちを引き締めること。
難しい岩場や尾根などでの事故のほか、普通の登山道で足を踏み外して滑落するなど、信じられない「不注意のミス」が多発しています。
-
登った「安心感」、下りは楽だという「気のゆるみ」、木の根や小石につまづいたり、浮き石やコケの石にのり、足を滑らせたり・・・「不注意」によるトラブルは非常に多い。
- 十分注意して、とにかく慎重に歩を進めること。中高年は、どうしても平衡感覚や筋力が低下する。
- 「転倒」しただけで手首や足首の捻挫・ 骨折をする人が多くなっています。
- 下りは知恵を働かせて歩く。登りは「体力」、下りは「技術」一日の行動中、「13時から15時」ごろが疲れがたまり、「注意力が減退」するので要注意。
7.靴ずれ、日焼け・日射病を防ぐ
足と靴との愛称が悪くて生じるのがマメ、靴ずれです。
- 靴は山で始めて履くのではなく、入山前に履き慣らしをする。
- 歩いていておかしいと思ったら、すぐ靴を脱いでチェックする。
- マメ、靴ずれの不安のあるところにはテーピイング用テープを張っておく。
山は高いために紫外線が強く、曇った日も、晴れた日と同じ位といわれています。
8.女性のためのトラブル対策
トイレをどうするか?男性のように歩いている最中に自由にはできませんし、登山道で休んでいる際でも、短い休憩の間に人目を避けてというのは大変なことです。 まして雨が降っているとなればなおさらでしょう。 山小屋でも、特に朝など時間帯にとっては大混雑をしますし、場合によっては不衛生なこともあって、山に入れば我慢しがちになります。 しかし、これは絶対に避けるべきで、我慢は膀胱炎につながります。 環境を極力汚さないという前提ですが、機会を増やすことが結局自分自身のみを守ることにつながります。
担ぐ力の弱い女性にとって、軽量化のためには着替えは薄手で軽量のもの一組で良いのではないかと思います。 着替えるのは、下山して温泉に入ったり電車に乗ったりするときで、ずぶぬれになって小屋に着き寝るときのような非常時以外は着替えることは考えない方が良いでしょう。
低山でも単独行は避ける。 平日やあまり登山者が入らない山域では、山の高さにかかわらず、女性は複数で山に入るように心がけたいものです。
8.もし事故・遭難したときは?
救助を必要とする場合の通報先は、110番又は119番です。一刻を争う場合、ヘリコプターでの捜索・救助活動が必要になることもあります。提出された登山計画書や、避難場所のGPS位置情報があれば、より速やかに捜索場所を絞り込むことができます。
ただし、救助要請があっても、遭難した場所の地形や気象条件によっては、ヘリコプターでの救助が行えない場合もあります。
また、令和5年(2023年)4月から、音声だけでは把握が難しい事件・事故などの現場の状況を、スマートフォンなどにより撮影して警察に通報ができる「110番映像通報システム」が本格運用されています。通報者が送信した現在地の画像の景色などから遭難者の居場所を特定し、迅速な捜索や救助につながったケースもあり、山岳遭難の救助に役立っています。