山の歩き方
1.山歩きはゆっくリズムが基本
山登では、歩き始めてから休憩を取るまでのサイクルを[ピッチ]と呼んでいる。
通常、50分歩いて10分休憩というのがワンピッチ。 この50分が1時間でも良いし、40分でもあっても良い。
大切なのは規則正しく歩くことで、ワンピッチ目に50分歩いて10分休み、ツーピッチ目は急登で息が切れたからといって20分で休憩という不規則さでは長丁場は持ちません。
歩き方が悪いと筋肉は疲労し、足がもつれるということになる。
[良い歩き方](静過重静移動)
- 小さな歩幅で歩くと、けらないように歩ける。靴底はかかとから下ろさず、地面にフラットに下ろす。
- 足を出したら、体をそちらに押し出し、ゆっくり体重をかけていく。 こうして体重をスムーズに移動させる。
- そのためにも靴底はしっかり地面をグリップしてなければならない。
- 杖を使用するときは、上りは短め、下りは長めに調節する。
- 平地の3分の1の速度でゆっくり、歩幅が大きいと足に負担がかかるので「歩幅を小さく」
- 足裏全体をつけた「ベタ足」で歩く。そして呼吸の仕方を工夫して、水を適度に飲む。
2.良い歩き方を基本に
- 足を下ろす地点をしっかり見て(靴底全体にじんわり体重をあずける)
- 滑らないために歩幅を小さく(持ち上げた足を押し出して踏み下ろすくらいの幅で)
- 先頭リーダーの次には良い人を(パーティー全体がまとまって歩くために)
- リーダーの声に従い、てきぱきと(体力を回復し、次に備えて休む)
3.良い歩き方するための靴は?
- 中高年には、基本的には軽く柔らかいものが良いです
- 軽登山、重登山、トレッキンッグ・・・でも考える
- 足首をしっかりガードするハイカットだと転んだ時の捻挫などの防止に良い