ETAX・メッセージボックスに税務署からのメッセージが届きました、何かと思えば、電子帳簿保存法の念押しでした。
【内容】
令和6年1月以降に請求書・契約書・領収書などを電子データでやり取りした場合には、法令上、電子データのまま保存しなければなりません。
その保存方法には、一定の要件がありますが、電子データの保存にあわせて印刷した書面を保存する方法でもよい場合がありますので、詳細は以下のリンク先の内容をご確認いただきますようお願いいたします。
また、一定の範囲の帳簿を「優良な電子帳簿」として保存している場合には、後からその電子帳簿に関連する過少申告が判明しても過少申告加算税の割合が原則10%から5%に軽減される措置がありますので、これを機にお使いの会計ソフト等がこれらの要件を満たしているかご確認ください。
図―1 電子帳簿保存方法
電子帳簿保存法では、「電子帳簿等保存」「スキャナ保存」「電子取引」という3つの保存制度が定められています。
カラーモード
で行うようにすること。領収書などの重要書類は
カラー
でないと要件を満たさず、紙原本の保管が必要となる点に注意が必要だ スキャナ保存:国税庁 (令和5年12月31日までの取扱いに関するもの
2024年(令和6年)1月以降は、一般的には所轄税務署長の事前承認が不要になりました。 ただし、社内的には。
以上が必要と考えられます。
電子帳簿保存法対応は大変だと思いますか?電子帳簿保存法対応が「大変だと思う」「少し大変だと思う」という事由は?
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前述では法改正により電子データ保存が義務化されたと説明しましたが、正確には義務化までに2年の猶予が設定されています。「やむを得ない事情」かつ「整然とした形式及び明瞭な状態で出力されたものを準備しておく」という条件付きではありますが、個人事業主や中小零細企業などで対応が難しい場合は今すぐに電子保存を開始しなくても問題ありません。
なお、小規模事業者(2年前の売上が1,000万円以下)には猶予ではなく恒久的な救済措置があります。
保存方法で色々記述しましたが、中小企業の方は 超簡単!データ保存方法
をご覧下さい。
使用中の手書き伝票をEXCELなどに作成いたします、詳しくはExcelbook 伝票ソフトをご覧下さい。
図―6 売上伝票デジタル化
上記の様に電子帳簿保存法の改正においては、請求書、受領書など電磁的記録による保存等が可能となりました。 請求書、受領書などのデジタル化を検討されている企業が多いと考えられています。インボイス制度対応&電子帳簿保存法の改正に対応した、請求書、受領書のExcelの概要。
図―7 インボイス対応請求書
「やらなければならないから、仕方なくやる」──。
このようなイメージが根強いため、忙しい日々のなかで取り組みを後回しにしたり、強く推進できないまま時間が過ぎたりしてしまっているのだ。
そうではなく、電子帳簿保存法への対応は、自社のデジタル変革への第一歩ととらえるべきである。折しも先の改正では、電子化の事前承認手続きや電子取引の書面保存が不要になったほか、タイムスタンプ要件も緩和。導入のハードルは大幅に下がっている。業務の電子化・ペーパーレス化をきっかけにDXを加速することも夢ではない。
請求書を整理する際に忘れてはならないのが、請求書の形式や送付方法は、発行元に依存するということだ。受領する側が電子化したいからといって、一方的に紙の請求書を拒否することはできない。そこで、今年年以降も届き続けるで
あろう紙の請求書をスキャンして電子データ化する体制から整えることが重要になる。次なるステップは、請求書のデータを電帳法に定められた要件を満たして保存することだ。このときに重要となるのが、検索機能の確保である。「日付」「取引先名称」「金額」の3項目ですぐに検索できるようにしておく必要がある。メールなどで受領した請求書の場合も、メール本文と添付ファイルを保存するだけでなく、検索機能を確保しておくことも必要になる。
そして、これら二つの対応と併せて進めたいのが、電帳法に対応したワークフローを構築することである。請求書の処理に関わる従業員は多い。移行に際して混乱を起こさないように、クラウドサービスの導入なども含めて、業務フローや社内ルールの整備を進めておく必要がある。 請求書のペーパーレス化につながる最善の一手となります。
参考として
バックオフイスの業務改善をご覧ください
これらの方法を組み合わせて、「発注業務」のプロセスを改善し、紙とメールに頼らずにより効率的かつ正確な業務遂行が可能になります。
図―8
弊社 コンピュータシステム導入支援の全体像 | ||
お客様のステップ | 弊社のアクション | |
1 | 【見える化】現状・問題の見える化と課題の特定を行う 参考: 業務改革:業務フローを作ってみよう(業務の可視化) |
●お困りごとの見える化 お客様の抱えるお困りごとがコンピュータシステムで解決可能かどうかを確認していく。 |
2 | ●現状の課題の見える化 お客様の課題を明確にするため、お客様の業務の現状を確認する。お困りごとに関連した業務の詳細と業務量を把握し、また、業務のどのような点に負担を感じているかを明確化する。 |
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3 | ●現状のIT利用状況の見える化 お客様にあったコンピュータシステムの要件を整理するため、事業者のIT利用レベルを確認する。パソコンの台数や利用スキル、ネットワークの状況、現状利用しているシステムを明らかにする。 |
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4 | 【導入する】 コンピュータシステムを解決策として導入する。 参考: 中小機構が提供する、IT導入に活用できるツールを集めたポータルサイト「ITプラットフォーム」 |
●有効性の高いビジネス用アプリを探す
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5 | ●コンピュータシステムの提示 コンピュータシステムの基本情報を比較した後、実際に試用する。無料で試用できるものを優先的に促すことで、使い易さや機能・導入の負担を確認できる。提供事業者の導入サポート体制についても確認し、最終的にビジネス用アプリを選定してもらう。 「IT導入補助金」の検討 |
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6 | ●フォローアップ コンピュータシステムが実際に課題解決に寄与しているかを評価する。 |
表―1