図―2 中堅・中小企業:DX実現に向けたプロセス
経済産業省「デジタル時代の人材政策に関する検討会」第 2 回実践的な学びの場ワーキンググループでは、企業の DX 推進プロセスの仮説として、上記のような 4 段階のプロセスとそれぞれ のプロセスの推進に必要な人材を示しました。
この上図に記載された 4 段階のプロセスは、大企業 や上場企業等も含めた多くの企業を対象に一般論として提示されたものですが、中堅・中小企業 等が DX 推進に取り組む際においても、根本から大きく異なるものではないと考えられます。 ただし、中堅・中小企業等の場合は、上記のプロセス図に示したようなそれぞれの専門人材を 内部で雇用することが困難な場合も多くあると考えられます。そのため、中堅・中小企業等にお いては、経営者や従業員が一人で多くの役割を担ったり、外部の専門家の支援を適切に活用した りすることで必要な人材を確保することが求められます。
さらに、これらの取組は一度行えば終わるものではなく、中長期的な目線で継続的に変革を続けていくことが必要なため、これらの取組を支える内部人材の育成や、変革を受け入れる組織文 化の醸成等についても、戦略的に取り組んでいくことが求められます。 これらの点を踏まえて、中堅・中小企業等においては、DX の実現に向けたプロセスは、図ー2 のように書き表すことができるのではないかと考えられます。
中堅・中小企業における DX 実現プロセ にお る経営者の役割
実際にこのプロセスに沿って DX の取組を推進する際には、パーパス(存在意義)を明確にした上で、5 後・10年後どのような企業を目指すか(経営ビジョン)を描き、現状との差を埋めるための課題を整理し、これらの課題解決に向けて社内外の関係者を巻き込みながら DX 実現に向けた経営の仕組みを構築していくことが求められます。
特に、実現したい未来=経営ビジョンから逆算しながら、デジタル技術の活用によって、どのように現状の課題を解決し、組織やビジネスモデルを変革していくのか、顧客に対して新たな価値を提供していくのかを明確にしなければ、デジタル技術導入のためのデジタル技術導入になってしまったり、単に「AI を使って何か新しいことができないか」といった発想に陥ったり、単なる経営者の号令で終わったりしてしまうことも想定されます。
経営者に求められるのは、DX という言葉を一人歩きさせ、目的や全体の取組との関係が不明確なままにとりあえず AI やクラウドサービス等のデジタル技術を導入することではありません。
目指すべき将来を描き、その実現のために解決すべき課題は何かを明確にし、これらの課題解決のためにはどのように仕事のあり方や組織文化を変革していくのか、そのためにどのようにデジタル技術を活用していくかという観点から、中長期的な目線で実現に向けた戦略を組み立て、外部の力の活用も含め、その推進に必要な人材の確保・育成に取り組んでいくことが必要になります。
DX人材の5つの役割とスキル
DX人材とはどのような人材を指すのでしょうか。DX人材の明確な定義はありませんが、デジタルを活用し、ビジネスモデル・組織を変革していくためには、「デジタル技術・データ活用のスキル」「プロジェクトをリードする推進力」の2つが必要です。
経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構の発表によると、DX人材に必要なスキルは以下5つの人材類型で分けられています。
図―3 DX人材の5つの役割とスキル
以上をご覧になり、現在の「DX」関する情報(WEBページやセミナー)を見極めることが需要です。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構より
DX推進指標について
DX推進指標は、経営者や社内の関係者がデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けた現状や課題に対する認識を共有し、アクションにつなげるための気付きの機会を提供するものです。本指標は各企業が簡易な自己診断を行うことを可能とするものであり、各項目について、経営幹部、事業部門、DX部門、IT部門などが議論をしながら回答することを想定しています。
DX推進指標とそのガイダンス(PDF: 1.8MB)別ウィンドウで開くに詳しく書かれていますので、ご覧ください。
経済産業省より
「デジタルガバナンス・コード3.0~DX経営による企業価値向上に向けて~」を策定しました
経済産業省は、本年6月に「企業価値向上に向けたデジタル・ガバナンス検討会」を立ち上げ、デジタルガバナンス・コードの改訂に向けた検討を進めてきました。
同検討会での議論を踏まえ、このたび「デジタルガバナンス・コード3.0~DX経営による企業価値向上に向けて~」を策定しました。
デジタルガバナンス・コードについて
- 経営者が企業価値を向上させるために実践すべき事柄を取りまとめたものが「デジタルガバナンス・コード」である(全体像は以下の「DX経営に求められる3つの視点・5つの柱」の図を参照)。
- 対象は、上場・非上場や、大企業・中小企業といった企業規模、法人・個人事業主を問わず広く一般の事業者とするが、例えば、本書の実践すべき事柄を基に投資家をはじめとしたステークホルダーと対話する、これから取り組む上での実践すべき事柄として本書を参考にするなど、各々の事業者の状況に応じて本書を活用されたい。
- なお、「ステークホルダー」という用語は、顧客、投資家、金融機関、社員、取引先、システム・データ連携による価値協創のパートナー、地域社会等を含む。
特にデジタルガバナンス・コードの各柱は、
(1)基本的事項(①柱となる考え方及び②認定基準)と(2)望ましい方向性の2つの区分で構成される。
- 基本的事項における①柱となる考え方と②認定基準は、それぞれ情報処理促進法に基づく指針と施行規則の内容を根拠に策定しており、企業がデジタルによって自らのビジネスを変革するためのビジョン・戦略・体制等が整った事業者として認定する「DX認定制度」の基準となっている。
- 望ましい方向性は、DXの優良事例を選定し、広く波及させ、経営者の意識改革を促す「DX銘柄」や「DXセレクション」の評価・選定基準としても活用されるものである。
デジタルガバナンス・コード3.0 ~DX経営による企業価値向上に向けて~
chatgptに質問すると
- DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業や組織がデジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務プロセス、顧客体験などを根本的に変革することを指します。DXは、テクノロジーの進歩やデジタル化の普及によって促進されています。
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DXの目的は、伝統的なビジネスモデルをデジタル化し、効率性を向上させるだけでなく、新たな価値や競争力を創出することです。デジタル技術の活用により、ビジネスプロセスの自動化や最適化、データ分析に基づく意思決定の改善などが可能になります。また、DXは顧客体験の向上にも焦点を当てており、デジタルチャネルやカスタマーサービスの改善を通じて顧客満足度を高めることを目指します。
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DXの取り組みには、さまざまな要素が含まれます。これには、新たなデジタル技術の導入(人工知能、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど)、データの活用と分析、組織文化の変革、組織内のデジタルリテラシーの向上、パートナーシップの構築などが含まれます。DXは、単なる技術の導入ではなく、戦略的なアプローチと組織全体の取り組みが必要です。
-
成功したDXの実施によって、企業は市場競争力を向上させ、新たなビジネスチャンスを生み出すことができます。一方で、DXへの取り組みが不十分な場合、競争力の低下やビジネスの持続性の問題が生じる可能性があります。したがって、企業はDXを戦略的な視点で取り組み、変化をリードすることが求められます。
中小機構中小企業の DX 推進に関する調査(2023 年)より抜粋
DX実例 その1
社員参加型で変革を実行 生産性と顧客満足度を向上【浜松倉庫株式会社(静岡県浜松市)】
中小企業でDXが進まない理由の筆頭に挙げられるのが「推進できる人材がいない」というものだ。浜松倉庫株式会社も社内にDX人材は1人もいなかった。しかし中山彰人社長の「会社を変革させたい」という強い思いに社員が応え、10年先のありたい姿を描き、その実現のためにデジタルを導入し、生産性を向上させ、従業員の賃金を引き上げる成果を見出した。一連の取り組みが評価され、経済産業省の中堅・中小企業のDX優良事例を集めた「DXセレクション2024」において、最上位のグランプリに輝いた。
図―4 実例ー1
DX実例 その2
j-net21実践の手引き2.0より引用
工場の
業務可視化:業務フロー作成。
「見える化」が第一歩 DXへの挑戦が生んだ新たなビジネス【山本金属製作所(大阪市平野区)】
製造現場でのデータ活用の重要性が増している。品質やコスト、生産性…。課題を解決するために何が必要なのか。データを収集し、分析することでその方向性を見出すことができる。大阪市平野区で金属部品の切削加工を手掛ける株式会社山本金属製作所は自社でセンシングやデータ分析、AIなどの技術開発を積極的に取り組んだ。その成果をソリューションとして他の企業に提供する新たなビジネスを展開する。その取り組みが高い評価を受け、中小企業のDX優良事例として経済産業省が昨年選定した「DXセレクション2022」で最高賞のグランプリを獲得した。
詳細は上記、リンク先をご覧ください。
図―5 実例ー2
DX実例 解ることは?
企業内にあるデータ活用ですが、そのデータどのように見つけ出し、利用することが大事です。
§ 弊社は業務の可視化:業務フロー作成がDX云々よりも大事です。と考えています。§
DXが進まない理由は一つ:企業全体が見えていない!業務の可視化:業務フロー作成を実施することが重要。
故に弊社は「業務フロー」作成を以下の手順で支援します
図―6:業務フロー」作成 支援手順
作成した業務フローに基づき、企業や組織がデジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務プロセス、顧客体験などを根本的に変革することを指します。
§ DXとは:弊社の持論 §
デジタルガバナンス・コード2.0では
DXとは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」としていますが、
ここまでいろいろと記述しましたが、弊社の持論として簡単に言うと!
業務を整理し、企業の目的・目標を設定し、デジタル化を推進する事です
- IT導入補助金が理解できていない、利用方法が分からない。
- インボイス対応や電子帳簿保存法の意味が分からない。
- 業務可視化の必要性や方法などわからず困っている。
- RPTの対応方法方法などわからず困っている。
- DXの取り組み方法などわからず困っている。
- オンプレミス(自社保有型システム)からクラウドへ(SaaS導入)──
「クラウドファースト」や「クラウド・バイ・デフォルト」といった掛け声のもと、クラウドを使用しているが効果が出ていない。
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