Tweet

コンピュータシステム利用形態

コンピュータは情報処理をおこなうための道具です。コンピュータシステムの利用形態は多岐にわたります。一般的な形態には以下のようなものがあります。 コンピュータシステムの利用形態は、目的や要件に応じて様々です。以下は一般的な利用形態のいくつかです：

1. パーソナルコンピュータ（PC）: 個人用に使用されるコンピュータで、オフィス作業、インターネット閲覧、メディア再生など幅広い用途に使われます。
2. サーバー: データやアプリケーションを提供するためのコンピュータ。ビジネスやウェブサイトのホスティング、データベース管理などに使用されます。
3. ワークステーション: 高性能な計算能力を持つ専用のコンピュータ。グラフィックデザイン、CAD（コンピュータ支援設計）、科学計算などに使用されます。
4. モバイルデバイス: スマートフォンやタブレットなどの携帯可能なデバイス。通信、エンターテイメント、ビジネスアプリの利用などが主な用途です。
5. 組み込みシステム: 一般的なコンピュータとは異なり、特定の機能を持つために設計されたシステム。家電製品、車載システム、医療機器などに組み込まれています。
6. クラウドコンピューティング: インターネットを通じて計算能力やストレージを提供するサービス。企業はクラウドを利用してアプリケーションやデータを管理したり、リソースを拡張したりします。
7. 仮想化: 物理的なハードウェア上で複数の仮想マシンを動作させる技術。リソースの効率的な利用や運用の柔軟性を向上させることができます。

これらの利用形態は、技術の進化やビジネスのニーズに応じて常に変化しています。それぞれの形態には特有のメリットとデメリットがあり、適切な利用シーンや要件に合わせて選択されます。 下記はデバイス別に分類しました。

デバイス別	利用方法		概要
汎用コンピュータ	バッチ処理		バッチ処理とは、一定期間データを集め、複数の処理をある程度まとめて一括処理を行う方式のことです。また、一連のタスクをスケジューリングしておき、自動的に連続処理を行う方式でもあります。
	リアルタイム処理		データや命令に対して即応的な処理方法のことを指します。リアルタイム処理は、情報の入力が発生するたびに、データを迅速に処理することが特徴です。 リアルタイム処理では、処理の期限がプログラムされており、期限までに特定の処理を完了させることが前提となります。
コンピュータ=パソコン (PC)	個人用コンピュータ (PC)		個人が利用するためのコンピュータで、デスクトップやラップトップが含まれます。仕事、学習、エンターテイメント、コミュニケーションなどの目的で使用されます。
	業務用コンピュータ (PC)	オフィスワーク	従業員が日常業務で使用するコンピュータです。これには、デスクトップPCやラップトップが含まれます。オフィススイートやメールクライアントなどのソフトウェアを使用して、文書作成、スプレッドシート作成、電子メールの送受信、会議のスケジュール管理などが行われます。
		オフィススイート	文書作成、スプレッドシート、プレゼンテーション作成などのオフィス業務に使用されるソフトウェアパッケージです。代表的なものにはMicrosoft Office、Google Workspace、LibreOfficeなどがあります。
		クラウドサービス ：表ー２を参照	インターネット経由で計算リソースやサービスを提供する仕組みです。クラウドベースのアプリケーション、ストレージ、データベース、処理能力などが含まれます。 企業はクラウドサービスを利用して、データのバックアップや共有、アプリケーションのホスティング、処理能力の拡張などを行います。これには、クラウドストレージ、クラウドベースのアプリケーション、クラウドコンピューティングリソースなどが含まれます。企業はクラウドサービスを活用して、データのバックアップ、共有、コラボレーション、開発などを行います。クラウドベースのストレージ、アプリケーション、開発プラットフォームなどが含まれます。
		経営管理ソフトウェア (ERP)	企業全体の業務プロセスを統合し、管理するためのソフトウェアです。財務、人事、在庫管理、生産管理などの機能を提供します。代表的なERPシステムにはSAP、Oracle ERP Cloud、Microsoft Dynamicsなどがあります。
		カスタムアプリケーション	企業が独自のニーズに合わせて開発したり、外部の開発者に委託したりするソフトウェアです。業務効率化や顧客対応のためのシステムが含まれます。プログラミング言語やフレームワークには、Java、Python、.NETなどが利用されます。
		データベース管理システム (DBMS)	データの収集、保存、管理、検索を行うためのソフトウェアです。企業が利用する各種データベースの管理に使用されます。代表的なDBMSにはOracle Database、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどがあります。
		セキュリティソフトウェア	企業はセキュリティを強化するためにさまざまなソフトウェアを利用します。これには、ファイアウォール、ウイルス対策ソフトウェア、侵入検知システム (IDS)、脆弱性スキャナーなどが含まれます。 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/basic/basic.html
サーバー	パソコン (PC)と同等		ネットワーク上でリクエストを処理し、データやサービスを提供するためのコンピュータです。ウェブホスティングやアプリケーションサーバーなどに使用されます。
	サーバーインフラストラクチャ		企業内のデータやアプリケーションをホスティングするためのサーバーインフラストラクチャがあります。これには、データベースサーバー、ファイルサーバー、アプリケーションサーバー、電子メールサーバーなどが含まれます。
	データセンター		企業が大規模なデータ処理やストレージを行うために使用するコンピュータリソースの集合体です。クラウドプロバイダーが提供するデータセンターも含まれます。大規模な計算やデータの処理、ネットワークの接続、セキュリティの確保などが行われます。
IOT	組み込みシステム		他の機器やシステムに組み込まれたコンピュータです。例えば、家電製品、自動車、医療機器、産業用機器などに組み込まれています。
			企業は生産ラインや製造プロセスなどの制御やモニタリングに組み込みシステムを使用します。これらのシステムは産業用センサーや制御装置などと連携し、製品の生産や品質管理を支援します。
			企業の製品やプロセスに組み込まれたコンピュータです。製造ラインの制御、自動化システム、センサーの監視などに使用されます。産業用ロボットや機械制御システム、医療機器などが含まれます。
モバイル	スマートフォンやタブレットなどの携帯端末に組み込まれたコンピュータです。		通信、エンターテイメント、生産性向上などに使用されます。従業員が外出先や移動中に業務を行うために使用されます。電子メールの送受信、スケジュールの管理、文書の閲覧や編集などが一般的な用途です。従業員が外出先や移動中に業務を行うために使用されます。電子メールの送受信、スケジュールの管理、文書の閲覧や編集などが一般的な用途です。
	モバイルデバイス管理 (MDM)		企業は従業員が利用するスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを管理します。これには、セキュリティポリシーの適用、アプリケーションの配布、デバイスの追跡などが含まれます。

表―１　コンピュータシステム利用形態

種類	概要
インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス (IaaS)	ハードウェアリソース（サーバー、ストレージ、ネットワークなど）を仮想化し、インターネット経由で提供するサービスです。ユーザーは自分のアプリケーションやサービスを構築・運用するための基盤として利用します。代表的なIaaSプロバイダにはAmazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) などがあります。
プラットフォーム・アズ・ア・サービス (PaaS)	ソフトウェア開発やアプリケーションホスティングをサポートするためのプラットフォームを提供するサービスです。開発者はアプリケーションのコーディングに集中し、インフラストラクチャーやランタイム環境の管理をクラウドプロバイダに任せることができます。代表的なPaaSサービスには、Heroku、Google App Engine、Microsoft Azure App Serviceなどがあります。
ソフトウェア・アズ・ア・サービス (SaaS)	インターネット経由で利用可能なソフトウェアを提供するサービスです。ユーザーはアプリケーションにアクセスするためのインターネット接続があれば、特別なインストールや設定を行うことなく利用できます。代表的なSaaSサービスには、Salesforce、Microsoft Office 365、Google Workspace、Slackなどがあります。
クラウドストレージ	データをインターネット経由で保存・共有するためのサービスです。ユーザーはデータをオンライン上のストレージにアップロードし、必要に応じてアクセスや共有ができます。代表的なクラウドストレージサービスには、Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive、Amazon S3などがあります。
クラウドデータベース	データベースのホスティングや管理をクラウド上で行うサービスです。データのスケーラビリティや可用性を向上

表―２　クラウドサービス詳細

---

pr

情報処理システムの導入は

図―１

情報処理システムの導入ステップは表―３のようになります

デジタル化推進:ビジネス用アプリ導入支援の全体像
お客様のステップ		弊社のアクション
１	【見える化】現状・問題の見える化と課題の特定を行う 参考： 業務改革:業務フローを作ってみよう（業務の可視化）	●お困りごとの見える化 お客様の抱えるお困りごとがビジネス用アプリで解決可能かどうかを確認していく。
２		●現状の課題の見える化 お客様の課題を明確にするため、お客様の業務の現状を確認する。お困りごとに関連した業務の詳細と業務量を把握し、また、業務のどのような点に負担を感じているかを明確化する。
３		●現状のＩＴ利用状況の見える化 お客様にあったビジネス用アプリの要件を整理するため、事業者のＩＴ利用レベルを確認する。パソコンの台数や利用スキル、ネットワークの状況、現状利用しているシステムを明らかにする。
４	【導入する】 ビジネス用アプリを解決策として導入する。 参考： 中小機構が提供する、IT導入に活用できるツールを集めたポータルサイト「ITプラットフォーム」	●有効性の高いビジネス用アプリを探す ビジネス用アプリ提供事業者のＨＰに記載されている機能や導入必要な機器等を確認 ビジネス用アプリ提供事業者に対し、課題が解決可能かどうか質問等を行う 見積作成を依頼、以上の手順で、小規模事業者にあった有用性の高いビジネス用アプリを比較・検討する。
５		●ビジネス用アプリの提示 ビジネス用アプリの基本情報を比較した後、実際に試用する。無料で試用できるものを優先的に促すことで、使い易さや機能・導入の負担を確認できる。提供事業者の導入サポート体制についても確認し、最終的にビジネス用アプリを選定してもらう。 「IT導入補助金」の検討
６		●フォローアップ ビジネス用アプリが実際に課題解決に寄与しているかを評価する。

表―３

図―２

IT導入補助金の利用を検討する

• 独立行政法人中小企業基盤整備機構（以下「中小機構」という。）が複数年にわたって中小企業・小規模事業者等の生産性向上を継続的に支援する「生産性革命推進事業」内の「ＩＴ導入補助金」において、デジタル化基盤導入類型（以下、「本事業」という）を設け、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者等を支援するとともに、インボイス制度への対応も見据えつつ、企業間取引のデジタル化を強力に推進するため、「通常枠」よりも補助率を引き上げて優先的に支援する。
• デジタル化基盤導入枠（デジタル化基盤導入類型）：補助額5万円～50万円以下（補助率3/4）、補助額50万円超～350万円（補助率2/3）

ＤＸ（Digital Transformation：デジタルトランスフォーメーション：）について