コンピュータの歴史(年表)

Windows11とWindows10との仕様
  Windows11 Windows10
CPUの速さ(@Hz) 1 GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ
または System on a Chip (SoC)
1GHz以上
メモリ-の容量(@B) 4 GB RAM 1GB (32bit)、2GB (64bit)
ハードディスクの容量(@B) 64 GB 以上:64bitのみ 16GB (32bit)、20GB (64bit)
メディアドライブ DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 Microsoft DirectX 9 以上

コンピュータの歴史 概要

現在は、コンピュータと言うとパソコンを思い浮かべる方も多いでしょう。しかしながら、パソコンは下記のように発展したコンピュータ(汎用コンピュータ)から発生した道具です。
「コンピューターの起源は19世紀の中期にさかのぼり、数学者や物理学者がコンピューターの技術を研究していきました。20世紀に入り、パソコン、インターネット、携帯電話などの技術が開発され始めました。今日のコンピューターの文明は、すでに定着しており、日常の生活と仕事の支柱となっています。以下は、有名なコンピューターの歴史を振り返った年表です。」
最近、“コンピュータ”という言葉はあまり世の中に出てこなくなったが、コロナの分析に使用されているスーパーコンピュータ「富岳」が知られるようになったが、いわゆる 大型コンピュータ(汎用コンピュータ、メインフレーム)は、事務処理から科学技術計算まで、広範囲に使用されている。メインフレームとも呼ばれる企業の基幹システム、銀行のオンラインシステムや航空機などの座席予約システムなどに使用されている。
パソコン(パーソナルコンピュータ)は日本の造語です。このほかの造語として中型コンピュータの事をオフコンとしていました。
日本のスパコンの現在と未来 :「富岳」で挑む実証研究の最前線
コンピュータの基本的動作はコンピュータリテラシー:知っていて当然の常識を身に付けましょう。
*下表におけるカッコ内英字あるいは略語は最下段を参照して下さい。

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年代 人名・社名・国名 記  事 関連事項








1649 パスカル 歯車式加減算機 :M           
1674 ライプニッツ 歯車式乗除算機 :M
1820 トーマス ライプニッツの計算機の実用化
1833 バベジ 階差機関:(M)
1834 バベジ 解析機関:(M) の開発開始
1843 エイダ バベジの解析機関に関するイタリア技術者の論文を英訳、注釈を加える。
1875 ボールドウィン ライプニッツの計算機の実用化
1886 フェルト ライプニッツの計算機の実用化
1887 ボリー ライプニッツの計算機の実用化
1890 ホレリス 統計会計機:(M)
1904 フレミング 2極真空管:(D)
1906 フォレスト 3極真空管:(D)
1936 コンラッド・ツーゼ Z1:(M) 浮動小数点、2進、プログラム制御、条件判定なし
1937 シャノン スイッチ回路(リレー)によって論理回路を作る
1939

9月1日 第二次世界大戦勃発
1940 Bell研 スタイビッツ 弾道計算用試作機:(M)
1941 ツーゼ Z3(R) 12月8日 太平洋戦争勃発
1942 アタナソフ、ベリー ABC:(V) 2進逐次演算方式、コンデンサ・ドラム・メモリ採用 2月15日 シンガポール陥落
6月 ミッドウェー海戦
独 V2 ロケット
1943 エイケン
チューリング
MArk-1:(R)COLOSSUS ドイツのローレンツ暗号解読用。真空管2,500本。
1944 エイケン ASCC:(R) 10進23桁の乗算を4.5秒で実行 6月6日 ノルマンディ上陸作戦
1945 ノイマン 「電子計算機の理論設計序説」 ノイマン型コンピュータ(電子式、2進数、デジタル、プログラム内蔵方式、逐次処理) 8月15日 終戦




1946 モークリー、エッカート ENIAC:(V) 2月15日弾道計算用。真空管 18,800本 リレー 1,500個 10進演算方式。乗算 2.8msec
1947 エイケン Mark-II:(D)
1948 Bell研
マンチェスター大
点接触型トランジスタ:(D) Baby Mark-I:(V) 1.2 msec/命令
1949 Bell研 ショックレー
ウィルクス
接合型トランジスタ:(D)
>EDSAC:(D) 最初のノイマン型コンピュータ。真空管 3,000本 32bit
ソ連 原爆実験成功
1950 ノイマン
エッカート、モークリー
EDVAC:(Y) <ノイマン型コンピュータ
UNIVAC-1(Y)プログラム内蔵方式の最初の商用計算機

1951


1952 IBM
ツーゼ
IBM-701:(Y)科学技術計算用大型
Z5:(R)Z4より6倍高速

1953 IBM

レミントンランド社
IBM-702:(Y)商業計算用大型
IBM-650:(Y)
UNIVAC-1103:Y)

1954


1955 GE・ノースアメリカン航空社 FORTRANモニター:OSIBM-701用
1956 IBM
富士写真フィルム社
通産省電技総研
FORTRAN:(L)科学計算向き高級言語
FUJIC:(V)日本初の電子計算機 レンズ設計用
ETL MARK Ⅲ:Tr) 試作機
1957 通産省電技総研 ETL MARK Ⅳ:(Tr) 実用機 ソ連 10月 人類初の人工衛星「スプートニク」




1958 TI,フェアチャイルド社
スペリーランド社
IBM
米軍
集積回路:(D)
USSC:(Tr)
IBM-7070, IBM-7090:(Tr)
SAGE:(OL)
米 1月 人工衛星「エクスプローラ」
ソ 10月 ルナ3号 月の裏側写真撮影
1959


1960
CODASYL
MIT
レミントンランド社
メイマン
ALGOL:(L) 科学計算用
COBOL:(L)事務計算用
LISP:(L) 人工知能用
CHIEF:(OS) UNIVAC III用
レーザー
1961 NASA MERCURY(OL) ソ連 4月12日 ウォストーク1号(ガガーリン)
米 アポロ計画
1962 IBM
APL:(L) 米 2月 マーキュリー計画(ジョン・グレン)
1963 MIT MAC計画:(OL) タイムシェアリングシステム ソ連 6月 女性宇宙飛行士(テレシコワ)




1964 IBM
 〃
スペリーランド社
シャープ社
キャノン社
IBM-360:(IC)
PL/1:(L)汎用
UNIVAC-1108:(IC)
CS10A:(C) (53.5万円)
キャノーラ 130:(C)
日本電気:NEAC-2200,東芝:TOSBAC 3400を発表
1965 DEC社
ダートマス大
カシオ社
PDP-8:(IC) 最初のミニコンピュータ
BASIC:(L)初心者用
001 (38万円)
富士通:FACOM 270,日立:HITAC 8000シリーズ発表
1966 ビジコン社 161 (29.8万円) 三菱電機:MELCOM 3100シリーズ,沖ユニバック:OUK 9400発表。弊社 代表は、コンピュータのソフトウェア技術者としてスタ-トしました
1967 弊社代表 コンピュータ技術者として就職
1968 TI社
大規模集積回路(LSI):(D)
1969 米 国防総省
シャープ社
ARPANET:(D)
QT-8D:(C)(9.98万円)
米 7月21日 アポロ11号月面着陸




1970 IBM
MIT
IBM-370:(LSI)
LOGO:(L) 初心者用
1970 TOSBAC3400 CODASIL1965 COBOL開発に従事
1971 インテル社
チューリッヒ連邦工科大
ビジコン社
i-4004:(MP) 4bit MPU
PASCAL:(L)
LE-120A:(C) (8.98万円)  ビジコン141PF:(C) MPU 初使用の電卓
1972 Bell研
A. Colmeraner
カシオ社
C:(L)
PROROG:(L) 人工知能用
カシオミニ:(C)(1.2万円)

1973 インテル社
NEC社
i-8080:(MP) " 8bit MPU
μCOM-4:(MP) 4bit MPU
第1次オイルショック
1974 モトローラ社 MC6800:(MP) 8bit MPU
1975 ザイログ社
イムサイ社
MITS社
ビル・ゲーツ
Z-80:(MP) 8bit MPU
i-8080使用パソコン発売
ALTAIR:(PK)
i-8080用 BASIC:(L)

1976 TI
アップル社
キルドール
スタンフォード大
NEC社
ディフィー、ヘルマン
超LSI:(D)>
APPLE-I:(P)
CP/M:(OS)
MYCIN:(ES)
TK-80:(Pk) >
公開鍵暗号方式 の考案
1977 アップル社
コモドール社
タンディラジオシャック社
ソフトウェアアーツ社
APPLE-II:(P)
PET2001:(P)
TRS-80:(P)
VISICALC:(AP)
1978 インテル社 i-8086:(MP) 16bit MPU
1979 IBM
モトローラ社
インテル社
NEC社
米国防省>
IBM-4300:(LSI)
MC68000:(MP) 16bit MPU
i-8088:(MP)
PC-8001:(P)
ADA:(L)



1980 IBM
デジタルリサーチ社
IBM-3081
CP/M-86

1981 IBM
MS
富士通
IBM-PC:(PC)>
MS-DOS:(OS)
FM-8:(PC)

1982 NEC社 PC-9801:(PC)
1983 IBM PC/XT:(PC)
1984 IBM
アップル社
PC/AT:(PC)
マッキントッシュ:(PC)GUI OS

1985 OAコーディネーターズ 開業
1985

WindowsOSの記念すべき第1弾がリリースされたのは、1985年6月(英語版)。
1986 NSF NSFNET:(N)
1987 東芝社
アップル社
J-3100GT:(PC)ラップトップ型パソコン
ハイパーカード:(AP
WindowsOSの日本語版は1987年に発売されました。
1988 富士通社 FM-TOWNS:(PC) CD-ROM 標準、マルチメディア対応パソコン
1989 東芝社
CERN
dynabook:(PC)ノートブック型パソコン
WWW World Wide Web の開発

1990 MS Windows 3.0:(OS) GUI OS
1991 IBM
MPEG
PC/AT:(MP) 80386/MS-DOS 5.0
MPEG-1 動画デジタル信号圧縮規格
バブル崩壊
1992
1993 インテル社 Pentium:(MP)
1994 MPEG MPEG-2 動画デジタル信号圧縮規格
1995 サンマイクロシステムズ
MS
Java:(L)
Windows95:(OS)

F凡例/ AP: アプリケーションソフトウェア C: 電卓 D: デバイス ES:エキスパートシステム  IC: IC式計算機 L: プログラミング言語 LSI: LSI式計算機 M: 機械式計算機  MP: マイクロ・プロセッサ N: ネットワーク OL: オンライン・システム OS: 基本ソフト  P: 8ビットパソコン PC: 16ビットパソコン PK: パソコン組立キット  R: リレー(電気)式計算機 Tr: トランジスタ式計算機 V: 真空管式計算機

略語/ Bell研: Bell電話研究所 CERN: 欧州粒子物理研究所 CODASYL: データシステム言語協議会 GE: ジェネラル・エレクトリック社 GUI: graphic user interface  MIT: マサチューセッツ工科大学 MPEG: Moving Picture Experts Group MS: マイクロソフト社  NASA: 米航空宇宙局 NSF: 全米科学財団 TI: テキサス・インスツルメンツ社

ニュース

  • 理化学研究所は19日、スーパーコンピューターの計算速度世界ランキングで、理研や富士通が開発した「富岳」(神戸市)が、産業利用などで用いられる演算能力を測る「HPCG」など2部門で、2020年6月の初登場から10期連続の1位を獲得したと発表した。
  • 光量子コンピューターを開発するOptQCが始動、1号機は2025年度に産総研に設置。OptQCは東大古澤・遠藤研究室が開発してきた光量子コンピューターの商用化を担う。2024年9月17日に今後の計画などに関する記者説明会を開催した。
  • スパコン富岳後継、AI計算で世界初ゼタ級へ25年開発始動 文科省、初年度42億円を概算要求へより
    国の基幹スーパーコンピューター「富岳」の後継機の開発が2025年に始まる。文部科学省は初年度の開発・整備費として、25年度予算案の概算要求に約42億円を盛り込む。人工知能(AI)を活用した科学研究の発展に対応するため、ポスト富岳ではAI向けの計算で世界初の「ゼタ(ゼタは1兆の10億倍)級」と呼ばれる高速性能の実現を目指す。
    開発費用の総額のうち、国費は1100億円以上になる見込み。25年3月までに開発主体の理化学研究所と共同開発する主要企業を選定し、基本設計の検討に入る。 理研がポスト富岳を共同開発する候補は、富岳を共同開発した富士通のほか、米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やエヌビディア、インテルなどが有力だ。22年に始まったポスト富岳の開発に向けた調査研究の中で、理研はこれらの企業とシステム全体やコンピューターの頭脳に当たるCPU(中央演算装置)といった構成要素について検討してきた。
  • メインフレームは、長い歴史を見てきた「老人」ではない、日本IBMより
    「メインフレームの中身は、この10年で大きく変わっている。PL/IやCOBOLで書かれたレガシーアプリケーションが稼働しているだけがメインフレームではない」
  • 富士通は2022年11月14日(米国時間)、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピューター「富岳」が、世界のスパコンの性能ランキング2部門で6期連続の1位を獲得したと発表した。実アプリケーションに近い演算の性能を測る「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」と大規模グラフ解析の性能を測定する「Graph500」で1位だった。  最も有名なスパコンランキングである「TOP500」部門は連立1次方程式を解く計算(LINPACK)での性能を測る。富岳は前期(2022年5月)と同じく米国の「Frontier(フロンティア)」に次ぐ2位だった。  深層学習などで用いる演算処理に関する性能ベンチマーク「HPL-AI」は3位と前期よりも1つ順位を下げた。富士通は今回の結果について、富岳が引き続き世界最高の総合的な性能を持つことを示したと理化学研究所との連名で表明した。  ランキングは同日、米テキサス州ダラス及びオンラインで開催中のHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)に関する国際会議「SC22」で発表された。

話題のミニパソコン


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Windowsの歴史

登場年 DOS/9X系 NT系
1985 Windows 1.0
1987 Windows 2.0
1990 Windows 3.0
1992 Windows 3.1
1993 Windows NT3.1
1995 Windows 95
1996 Windows NT4.0
1998 Windows 98
2000 Windows 2000
2000 Windows ME
2001 Windows XP
2006 Windows Vista
2009 Windows 7
2012 Windows 8
2015 Windows 10

量子コンピュータ

量子コンピュータ は、重ね合わせや量子もつれと言った量子力学的な現象を用いて従来のコンピュータでは現実的な時間や規模で解けなかった問題を解くことが期待されるコンピュータ。

「国産量子コンピューター」稼働、日本は事業化投資競争の本番を優位に迎えられるか 理化学研究所が開発してきた国産量子コンピューター初号機が稼働する。27日に量子コンピューターをクラウドにつなぎ量子計算サービスを始める。企業や大学に提供して技術開発と用途開拓、人材育成を一体的に進める。量子コンピューターへの事業化投資は、2020年代後半が本番になると見込まれる。国産機稼働後の5年間で世界の量子コンピューター分野で先頭に立ち、次の投資競争を優位に迎えられるかが問われる。

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