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近年、住宅に求められる性能は「安く建てる」から「快適で、省エネで、安全に長く住める家」へと大きく変わってきました。このページでは、エコハウス、ZEH、長期優良住宅の違いと特徴をわかりやすくまとめます。
日本は四季の温度差が大きく、地震も多い国です。そのため住宅には、断熱性、気密性、耐震性、省エネ性、そして長寿命といった複数の性能が求められます。これらを満たした住宅を「高性能住宅」と呼びます。
一般的にエコハウスとは、環境に配慮し、省エネ性能を高めた住宅全般を指します。主に以下の特徴があります。
ZEHは「使うエネルギーを減らし、太陽光などで創ることで、年間のエネルギー収支をゼロ以下にする住宅」です。
長期優良住宅は、国が認定する「長く安心して住める優良住宅」です。以下の基準を満たす必要があります。
認定されると、固定資産税の軽減などの税制優遇が受けられます。
| 分類 | 目的 | 性能・内容 | 優遇・メリット |
|---|---|---|---|
| エコハウス(省エネ住宅) | 快適性・光熱費削減 | 高断熱・気密、省エネ設備、通風・日射設計 | 省エネ効果、電気代削減 |
| ZEH | 省エネ+創エネで収支ゼロ | 高断熱+太陽光発電+省エネ設備 | 補助金対象、光熱費ほぼゼロ |
| 長期優良住宅 | 長寿命・耐震・資産性 | 耐震・耐久性能、維持管理計画、省エネ性能 | 税制優遇、資産価値が高い |
| ZEH+長期優良住宅 | 総合的に高性能 | 省エネ・創エネ・耐震・長寿命 | 補助金+税優遇+快適性+資産性 |
建築基準法令の改正に伴う、壁量基準等の見直し等を行い令和6年7月5日及び令和6年12月27日に公布しました。(令和7年4月1日施行)
>令和 7 年 4 月の主な認定基準改正のポイント〉より
みんなでエコ住宅チャレンジは、
暖冷房使用等による家庭でのエネルギー消費の大きくなるタイミングを捉え、家庭の省エネ対策としてインパクトの大きい、 既存住宅の断熱リフォーム、
新築住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化(※)を呼びかけます。
脱炭素で快適、健康、お得な新しいライフスタイルを実践しましょう。 地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。 環境省エコハウスモデル事業では、「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」の3つのテーマを基本的な考えとした上で、地域の特性を十分に活かした家づくりを目指しています。
環境基本性能を確保した上で、必要なエネルギーは自然エネルギーを最大限利用し、なるべく化石燃料に頼らない生活ができることがエコハウスに求められます。 地域の特徴をよく読み取り、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫が大切です。
現在人口は減少の傾向にありますが、その反面世帯数が増え、家庭からのエネルギー消費量が増加しています。集まって住むための新しい仕組みづくりや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルの提案が住宅を考える上で必要です。 日除けのために草木を植えたり、暑い時は窓を開ける、寒い時は一枚着るなど、住まい手の意識や行動も大切です。
エコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力ある住宅であるためには、地域の気候風土、文化に根ざした、地域らしい住宅であることが大切です。